2019年07月08日
【水郷めぐり(3)】関東初の重要伝統的建造物群保存地区に指定された佐原の街並みを歩く!

小野川の観光船は、前回ご紹介した伊能忠敬記念館や旧宅のある樋橋(とよはし)のたもとから出ています。
ゴールデンウィーク中は大行列でした。
川岸をぶらぶら歩くのも良いですが、舟でゆっくり下るのも良いでしょうね。
この観光船は、所要時間約30分で、料金は大人1,300円、小学生700円です。

古い建物を生かした飲食店も増えてきたようで、こちらは「洋麺店」と書いてあるとおり「ワーズワース」というパスタのお店です。
営業時間中は人でいっぱいでした。

こちらは、創業寛政12年で元々は醤油屋さんで戦後に佃煮屋になったという「正上(しょうじょう)」というお店です。
店舗が天保3年(1832年)、土蔵が明治元年(1868年)の建築で、それぞれ150年から200年近い歴史を持つ建物です。

古い街並みは、主に舟下りをする小野川沿いと、小野川を忠敬橋で跨ぐ香取街道沿いが中心です。
こちらの写真は香取街道の様子です。
忠敬橋から少し東に歩いたところです。
小野川沿いは電線・電柱が地中に埋められていますが、こちらは歩道も無く埋めるスペースが無いのか、電線が目立って写真を撮るときに、ちょっと邪魔ですね。

この香取街道沿いにある煉瓦造り建物が、千葉県有形文化財に指定されている旧三菱銀行佐原支店で、「三菱館」とも呼ばれています。
当初は川崎銀行佐原支店として建てられ、その後銀行が三菱銀行に合併になり、その後建て替えが計画されましたが、地元の反対運動に応えて旧佐原市に寄贈されました。
しかし、東日本大震災で被災し、未だに一般公開が中止されたままです。
ようやく今年度から3年間かけて、耐震補強の実施とともに建築当初の姿に復元されることになりました。
(情報源:2019年2月25日付 東京新聞千葉版「佐原三菱館、当初の姿へ 大震災で立ち入り禁止 香取市が復元方針」)

こちらは文化財指定はされていませんが、昭和初期の建築と思われる「蜷川家具店」です。
ネットで検索すると、先日テレビでも放映された「君の名」はでお肉屋さんの建物として登場しているらしいですが、公式にそう言われているのかファンが見つけてそう言われているのかはわかりません。

ここからは忠敬橋の西側の香取街道沿いの建物です。
1番左の石造りの建物は、大正末期に建てられた旧千葉銀行佐原支店で、今はその2軒右隣のそば屋さん「小堀屋本店」の別館になっています。
「小堀屋本店」の本館の建物は、千葉県有形文化財で明治25年に建てられたものです。
表にあるガラス戸は、明治35年に旧佐原市で初めて使われたものだそうで、これは貴重ですね!
また、創業は天明2年(1782年)と、200年以上も昔だそうです。
旧千葉銀行佐原支店の右隣は、これも千葉県有形文化財の「福新呉服店」の建物です。

この辺りは商家が建ち並んでいて、昔懐かしい丸形ポストも残してありました。
写真の右端の建物では、手作りの耳かきを実演販売していて、お客さんの耳に合わせて調整したものを売ってくれるそうです。

真ん中の建物は、明治13年(1880年)に建てられた、「正文堂」です。
現在は、「さわら十三里屋」という芋のお菓子を売っている店として使われています。
結構、行列ができていました。
(参考:香取市役所公式サイト「重要伝統的建造物群保存地区」)
(4)へ続く
【水郷めぐり(5)】旧佐原町の道路元標が残っていた!
【水郷めぐり(4)】創業大正元年の桶松食堂でカツ丼を食べてきた!
【水郷めぐり(2)】ブラタモリでも紹介された伊能忠敬記念館に行ってきた!
【水郷めぐり(1)】香取神宮に参拝してきた!
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Posted by Science_City at 01:09│Comments(0)│関東・甲信越
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