研究学園の旅人

子どもと上野動物園に行った帰りに、上野公園内をぶらぶらと散歩しました。



国立博物館の敷地の一角に、国会議事堂の頭の部分だけ持ってきたような建物があります。
これが、平成9年に営業が休止され、そのまま廃止になった京成電鉄の「博物館動物園駅」です。

入口は鉄の扉で塞がれていますが、威厳のある重厚な建物は健在です。
晩年は都心のローカル駅と化していたようですが、廃止がもったいないような立派な出入口ですね。

ただ、ホームが短くて4両編成しか停車できないため、普通列車でも通過する列車があったそうです。
ターミナル駅の京成上野駅も近いですから、停車する列車が少なければ利用者は京成上野駅を使うでしょうね。



ここに「博物館動物園駅」があったことを示すプレートが京成電鉄によって取り付けられていました。
今でもトンネルの非常口として、駅の設備は残されているそうです。

私鉄のターミナル駅の隣の小駅は、意外と廃止になったり地味な存在で残されたりしていることが多いですね。
東急東横線の並木橋駅、東武伊勢崎線の隅田公園駅、京急本線の平沼駅などは廃止になっていますね。
この博物館動物園駅もお仲間のようです。



↑博物館動物園駅が廃止になる直前の様子です。（私が撮影したわけではありませんが、リンクさせていただきます）