研究学園の旅人

（つづき）
円月島近くの「さいかや」で昼食を終えると、風もだいぶ弱まってきたので、景勝地巡りをすることにしました。
近くの「臨海」バス停から終点の「三段壁」まで、またバスに乗ります。

【2015南紀旅行シリーズ　その1～3】




バス停を下りて、土産物屋さんが並ぶ通りを少し歩くと、三段壁の展望台に着きます。
海に張り出す断崖絶壁が素晴らしい眺めです。

どの部分を一段と数えて「三段」なのだろうと家族で話していたのですが、「三段」は「見壇」に由来すると言われているのだそうです。
（参考：白浜観光協会ウェブサイト）



写真の左端に展望台の柵が見えます。
いかに高いところに展望台があるかがわかりますね。

まさに「土曜ワイド劇場」のエンディングの世界です。
きっとロケにも使われているに違いない。

これだけ天気が良いと、そんな暗さは微塵もなく、素晴らしい景色でした。

風向きにも依ると思いますが、白浜空港に着陸する直前に上空から三段壁を見ることもできます。
今回は、逆から着陸したので見られませんでしたが。



建物が建っている崖の下にぽっかりと黒い穴が開いています。
これが「三段壁洞窟」です。
その昔、熊野水軍が船を隠したと言われる洞窟だそうです。
エレベーターで洞窟まで降りることができるのですが、何せ大人1人1300円ということで、家族全員が入るのは躊躇われる料金設定だったので、展望台と足湯だけで三段壁を後にしました。



しばらく岩場と別荘街を歩き、千畳敷へ向かいました。



確かに畳が千畳敷けるような広い岩場が広がっています。
比較的新しい年代の砂岩の層が露出していて、この砂岩が軟らかいために荒波に削られて出来上がった地形です。
千畳敷は円月島とともに国の名勝に指定されています。



日没時には、ここから夕日が眺められてきれいでしょうね！



潮が引いていたので、結構先の方まで歩けました。



振り返ると、地層の軟らかい部分が削られて、このように段々になっています。
秋芳洞の百枚皿を思い出しました。

しかし、この岩は前述のとおり軟らかいせいで、岩を削った落書きがたくさんあり、見苦しい限りです。
美しい景色を壊す人はその価値が分からないのでしょうから、見に来ないでほしいですね。
子どもたちも憤慨していました。



だんだんと寒くなってきたので、泊まっている「四季の郷」に帰りました。

白浜駅前の明光バスの案内所で、「四季の郷」に最も近い路線バスのバス停の場所を尋ねたら、案内所のおばさんたちや運転士さんが集まって、みんなで探してくれました。
（前の日は宿からアドベンチャーワールドまで迎えに来てくれたので、この日が初めてでした。）
無事、最寄りのバス停を確認して乗ることが出来ました。
（結局、アドベンチャーワールドのバス停が最寄りでしたが…。）
バスの運転士さんは無愛想なイメージがありますが、明光バスの運転士さんはとても親切でした。



帰ると、強い風で雲が煙のようにたなびいたところに夕日が当たって、まるで火事の様な夕焼けでした。



寒いので、温泉に直行しました。

かけ流しのお風呂で温まりました。
バルコニーに露天風呂もあって、気持ちいいです。
（ただ、風が強くて一瞬でも外に出ると凍えましたが…）



風呂の後は、夕食です。
テラス席もあって、海を見下ろしながら優雅な食事ができます。
もちろん、この日の強風と寒さではとても外で食事しようとは思いませんが…。

前日と同様にビュッフェ形式でしたが、メニューが全く同じなのはいただけないですね～。
スタッフのお兄さんはとても親切なのに惜しいです。
ま、1番安いプランにしたので、あまり贅沢は言えないのですが…。
もっと高いプランにすれば、こんな食事だったのでしょうか？
あるいは正月は人手不足でビュッフェだったのかもしれません。

正月料金で大人1人で1泊2食付12000円（くらい？）なら安い方でしょうけどね。

（まだ続く…）